手が黄色いのはみかんの食べ過ぎじゃない??
みなさん、手のひら黄色っぽいですか?
子どもの頃、冬になると手のひらが黄色っぽくなって
「みかんの食べすぎだ―!」
って笑っていたんですが、実はこれみかんの食べ過ぎじゃないかも!
「柑皮症」
カロテンは体内でビタミンAに代謝されます
カロテンの過剰摂取やビタミンAへの代謝がうまくいかないと
カロテノイド色素が手のひら、足の裏などに沈着して皮膚が黄色くなります
色素が沈着して黄色くなるだけで、他の炎症や発熱等の全身症状はありません
医学的には
「1日30mg以上のβ-カロテン摂取、あるいは血中のβ-カロテンが4.0mg/l以上の濃度となったときに柑皮症が生じる」
とされています
カロテンの多い野菜といえば、人参
人参100gに含まれるβーカロテン当量は8.3mg(皮なし)
30㎎摂取するには、人参361.4g
人参1本180gとして、約2本
ちなみに、みかんだと1.1mgなので1個100g(ちょっと大きめ)として27.2個!
カロテン過剰になる前に、果糖過多になるしお腹もタポタポになりそう(笑)
日本人の野菜の摂取推奨量は350gですが、実際の摂取量は270~290g(平成30年国民健康・栄養調査)
なので、カロテンを摂り過ぎの人はかなり少なそうです
カロテン摂り過ぎじゃないのに手のひらが黄色いのは、カロテンの代謝異常が考えられます
カロテン代謝異常が起きやすい人は
・甲状腺機能低下
・肝機能障害
・脂質異常症
などです
低血糖、副腎疲労が重度の人は、甲状腺機能も低下している人が多いです
私も以前は手のひらが黄色かったのですが
今は黄色くない!!
写真撮っておけばよかったー(笑)
もしかしたら以前は甲状腺機能も低下していたのかも
当時の血液検査見てみたかったな
せっかく摂った「カロテン」も代謝されないと体内で使えません
カロテンがビタミンAに変換する時に、胆汁酸と鉄が必要です
貧血や鉄欠乏で鉄が足りなかったり
コレステロールが低かったり、油ものを食べると重い場合は胆汁酸不足で
緑黄色野菜やレバー食べてるのにビタミンA不足ということもあります
分子栄養学では、食べたらOK!ではなくて
消化され、吸収され、代謝され、必要な細胞に届いて使われているか、まで考える栄養学です
ちなみに私が栄養カウンセリングしていて、鉄が足りている女性はほとんどいないです
月経で毎月血液が使われる女性は鉄不足になりやすいですね
「柑皮症」
一般の病院では「カロテン摂り過ぎだね、手が黄色いけど問題ないよ」って言われると思います
「カロテン摂り過ぎだから人参やレバーを減らそう」ってなると栄養バランスが崩れてしまうかも
反対に「胆汁酸や鉄が足りてるかな?」「甲状腺機能低下や肝機能低下かも!」
と捉えたら予防医学に繋がっていきます
身体からのサインを早めにキャッチして、もっと健康を目指す人を応援します!
私の場合、血液検査の鉄とコレステロールは結構良い数値でした
でも体感で胆汁酸が出ていなかった(SIBOだったし)ので
コレステロールから胆汁酸をうまく作れていなかったのだと思います
副腎疲労のピーク時は、甲状腺機能も低下していたかも!
甲状腺機能低下の症状は、寒がり、体重増加、倦怠感、脱毛、眉毛が薄い、
皮膚が黄色い、便秘、食欲低下、記憶力低下、浮腫み、月経過多、筋力低下など
半分くらい当てはまっていました
そういえば最近、前ほど寒がりでなくなったし、筋肉もつくようになってきました!
今日のまとめ
・手のひらが黄色いのは「柑皮症」の可能性大
・原因はカロテン過剰摂取やカロテン代謝異常
・日本人でカロテン過剰摂取の人は多くない
・カロテン代謝異常がある場合、甲状腺機能低下、肝機能障害、脂質異常症の可能性がある
・胆汁酸や鉄が足りないとカロテンが体内でうまく使えない
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山田栄子
臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー
PNTトレーナー
ピラティスインストラクター