副腎疲労って何？
みなさん、こんな症状当てはまりませんか？
・ 朝起きられない
・ 夜寝られない
・ ⽴ちくらみがある
・ ⽢いものやしょっぱいものが欲しくなる
・ 動悸や冷や汗が出るときがある
・ 性欲が格段に落ちた
・ アレルギーがある
・ 集中⼒が低下している
・ 神経過敏がある
・ 肩凝り、筋⾁痛がある
・ ⽉経不順である
２つ以上当てはまる場合は「副腎疲労」かもしれません
私は分子栄養学を学び始めた頃、7つ当てはまってました
ばっちり副腎疲労ですね
分子栄養学を学びだして初めて知る言葉がたくさんありましたが
その代表的なものが「副腎疲労」でした
副腎は直径3cm、重さ5gくらいのちっさくてかわいいおにぎり型の
臓器で左右の腎臓の上にちょこんとあるんです
5ｇってすっごいちっちゃいですよね
塩小さじ1で6ｇですからね！
副腎はこんなに小さいのに、いくつものホルモンを作るという重要な仕事をしています
副腎は皮質（まんじゅうの皮）と髄質（まんじゅうの餡子）で別のホルモンを作っています
副腎皮質： ステロイドホルモン（コルチゾール、アルドステロン、DHEA）
副腎髄質： カテコールアミン（アドレナリン、ノルアドレナリン）
簡単に言うと血圧、血糖、水分、塩分などの体内環境を
常にちょうどよい塩梅に保つためのホルモンをつくってくれてます
副腎疲労は本社と工場の連携がうまくいってない会社
副腎疲労は「HPA軸機能障害」といって
「視床下部」－「下垂体」―「副腎」
の連携がうまくいかない状態のことを言います
・視床下部：本社
・下垂体：部長
・副腎：工場
脳の「視床下部」から「下垂体」に命令が出て
さらに「下垂体」が「副腎」に命令を出してホルモンが作られます
通常はいっぱいホルモンを作るとネガティブフィードバックが
働いて作るのをストップします
ところが「下垂体」が命令を出さずに「副腎」が作らなかったり
フィードバックが効かず、ずっと作り続けちゃったりするのが副腎疲労
社長が部長に「ホルモン作ってねー」って指示を出して
部長が工場に「ホルモン作ってくださーい」と連絡します
工場から「作りましたー！」って報告が上がると
「はい、作るのストップね」と連絡があり
いい塩梅のホルモン生産量を維持できているのが健康体です
ところが部長が疲れ過ぎちゃって工場に連絡できなくてホルモンが全然作られなかったり
逆に工場から「作りました！」という報告が上がってこないので
本社からバンバン製造依頼がきて作り過ぎちゃったりするのが副腎疲労
実際には、副腎そのものが疲労しているのではなくて
下垂体が疲労している、下垂体から疲労していく状態と考えれています
体が「エコモード運転」になっちゃって
結果として、最初に書いたような症状が出てくるんですね
副腎疲労の原因はコルチゾール分泌異常です
その根本原因は4つ
1） 慢性炎症
2） 慢性の血糖の乱高下
3） 慢性ストレス
4） 慢性の夜更かし
数年から十年以上かけてだんだんコルチゾールが出なくなって
アドレナリンでカバーするようになります
具体的には
1）慢性炎症は脂肪肝、副鼻腔炎、上咽頭炎、ピロリ菌感染、腸の炎症、歯周病など
2）慢性の血糖の乱高下は低血糖、高血糖、甘いもの・炭水化物過多、筋肉がない
3）慢性のストレスは、精神的、肉体的、無自覚なストレス
4）慢性の夜更かしは、睡眠不足、自然の概日リズムが崩れる
「アドレナリンファイター」
アドレナリンは闘争逃走ホルモンなので過剰だとイライラ、ピリピリします
副腎疲労の初期は、自覚症状も少なく、アドレナリンで動けているので
バリバリ仕事して「私は元気、私は仕事できる人」って勘違いしがちです
しっかり休養を取ったり、栄養補給したりしてリカバリできるといいのですが
勘違いしたまま突っ走るとだんだん体調不良から抜け出せなくなってきます
今思えば会社員時代の私、これでした（笑）
副腎疲労の対策
4つの根本原因を減らす＝ライフスタイルの改善
が基本です
さらにプラスして
・副腎ケアの食事
・副腎ケアサプリ
を行うことで回復を早くしたり、生活習慣の改善をサポートすることができます
サプリだけに頼ってしまうと、一時的に少し良くなってもまた再発します
一番怖いのは、根本原因を取り除かずにサプリで少し良くなったのを
治ったと勘違いして、元気に動きすぎてさらに悪化させてしまうパターン
アドレナリンファイターあるある…
サプリもたくさん長く飲み続けると肝臓に負担をかけますし
お金もかかります
生活習慣を早く治すためにサプリを上手に使うという意識を持つこと
生活習慣が早く改善したら、サプリ代が減るから
浮いたサプリ代で何しようかなーって妄想するのもいいかも♪
症状以外で副腎疲労を知る方法
自覚症状ない場合でも、血液検査などから把握できます
健康診断でもよく見る項目だと
・中性脂肪
・AST>ALT（差が2以上）
分子栄養学での中性脂肪の理想値はざっくり「100」くらいです
70以下だと低血糖、副腎疲労がありそうだな
50以下だと長期的なストレスや場合によっては
幼少期からの人間関係やの脳の使い方の癖が影響しているかも？
AST>ALTはアラニン回路の亢進＝低血糖が頻発している可能性大
ただし、AST、ALTはマスキングといって上がる要因と下がる要因が
両方あると、ちょうどよい数値に見えてしまうケースがあるので
他の要素と合わせて見ていきます
今日のまとめ
副腎疲労対策は生活習慣改善
・慢性炎症を取り除く
・血糖値が安定するバランスの良い食事
・ストレスケア、ストレスに対する考え方を変える
・夜は早く寝て、朝日を浴びる
血糖値を安定させる方法については過去のブログもどうぞ
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▶︎分子栄養学認定カウンセラー／PNT心理トレーナー
▶︎栄養カウンセリング実績100名超
▶︎ピラティス指導歴13年
▶︎自分の体のトリセツを使いこなし、自分らしさを発揮できる人を増やす
山田栄子
臨床分子栄養医学研究会認定カウンセラー
PNT心理トレーナー
